工場長「おーい、今日はこの辺にするかー」
ゆうき「はい!」
ゆうき「な、なんじゃこりゃー!?」
ゆうき「そりゃないよ……今月は遊ぶのも我慢して働いたってのに……」
先輩「なんだよ、給料でへこんでるのか?」
先輩「20代前半でそれだけもらえてたら上出来だろ」
ゆうき「あれ、この家……もうすぐ完成しそうだ……」
ゆうき「毎日、家の風景が変わってる」
ゆうき「なんか、いいな……職人って感じがする」
ゆうき「それに……工場と同じでなんかギスギスしてるイメージがあったけど楽しそうに仕事してるなぁ」
ゆうき「今の工場を選んだのもモノ作りが好きで給与より遣り甲斐を求めた結果だから、文句を言わずにやってきたけど……」
ゆうき「そろそろ遣り甲斐だけじゃなくて給与のことも考えて仕事をした方がいいのかもの」
ゆうき「……なんて考えてもすぐに何かやりたいってわけじゃないんだよな」
ゆうき「モノ作りは好きだけど別の工場にするってのも違うし……」
ゆうき「今の会社で正社員を目指すか、それとも別業種に飛び込むか……」
ゆうき「ん? 外構工事スタッフ募集……?」
ゆうき「この会社のロゴ……確か通勤路で工事してた人たちの……」
ゆうき「未経験者も募集……学歴不問、資格支援制度もあるのか……よしっ!」
ゆうき「今日はよろしくお願いします!」
安居院「そんなに緊張せずに、座ってください」
安居院「それでは高橋さん。うちに応募してくれたきっかけは?」
ゆうき「はい! 僕は今まで工場で仕事をしていたんですが、通勤路で御社が外構工事をしているのを見かけました」
ゆうき「毎日通る度に色々な物ができていました。」
ゆうき「元々、モノ作りが好きで……何かをイチから作る姿に憧れました!」
ゆうき「それから小1時間、代表の安居院さんの質問に答える――」
安居院「……ありがとうございます。以上になりますが、何か質問はありますか?」
ゆうき「あの、変なことを聞くんですが……お給料ってどんな感じなんでしょうか?」
安居院「大事なことなので大丈夫ですよ」
安居院「うちは日給制と月給制があります。日給だと雨が降ると現場にいけないので、給料が減ってしまいますが……月給制だとそんなことありません」
ゆうき「それじゃあ、安心して働けますね!」
安居院「はい、それだけでなく頑張った分だけ給料アップもします」
安居院「それに資格が欲しい人は、支援制度もあります」
ゆうき「ホームページにも書いてありました。未経験の僕でも大丈夫なんですか?」
安居院「未経験だからこそ目指してください! スキルを持てば、高橋さんだけでなく会社も助かります!」
安居院「未経験者は経験者よりも最初は給料が低いですが、頑張り次第で変わります」
安居院「私や先輩がサポートしますよ!」
ゆうき「あの……僕、ここで働きたいです! 未経験ですが……よろしくお願いします!」
ゆうき「面接から3年後ー俺はあの面接の後、株式会社グラレスに就職した」
ゆうき「給料も申し分ないし、遣り甲斐だってある!」
ゆうき「未経験だった俺が、後輩に教えてあげられるまで先輩たちに鍛えてもらった」
ゆうき「あれから資格もいくつか取って、スキルアップも出来た! 株式会社グラレスに就職して良かった!」